先輩スタッフ紹介

「地域の生活基盤を支えているのは
俺たちだ」というプライド。

2005年入社/技術部(機械器具設置工事) 

川口 慎司 Kawaguchi Shinji

業務の内容について

機械器具設置工事の部署として、行政(官公庁)からの発注で上水道などの社会インフラの整備に携わっています。たとえば河川から浄水場へ取水する設備、上水道から各地方へ上水を送る大型のポンプ、さらには家庭から排出された下水を下水処理場へと導くポンプなどです。各家庭で水道が使えるのは浄水場から下水処理場までが配管でつながり、ポンプで常に水圧をかけているからです。

社会インフラを担う機械器具設置工事は行政から発注を請け負うので、民間の建築工事の進め方とはすこし形態が違います。まず建築工事では元請けのゼネコンから設備分野だけを専門工事として業務を受注しますが、機械器具設置工事では行政からの折衝も含め大崎設備工業(株)が責任業者となり元請けの形で仕事を受注します。

基本的には、管工事も機械器具設置も水や空気を扱うということは同じですので、基本知識は共通する部分は多いです。違いと言えばそのスケール感です。たとえば建築物の壁や床にある配管はせいぜい数〜十数cmですが、浄水場から出る配管や下水処理場へつながる配管だと直径2mほどの大きな配管になることも。このあたりは現場に出てOJTしないとわからない感覚だろうなとは思います。

地域全体を支える技術者

私たちの仕事は建築物や構造物のように完成した姿を意識してみられるという事は少ないと思います。地面の中に埋まっていて人目につかないですし、水道施設や下水施設などは、通常、一般の方は入ることが出来ません。ですが、私たちの様な仕事がないと人々は生活できません。「上水道・下水道等がないと生活は成り立たない。そういう社会インフラを支えているのは俺たちだ」という技術者のプライドは持ち続けて仕事に取り組んでいますね。

2024年元日に能登半島地震が発生しました。大きな災害で最初に困ることといえば電気やガス・水道などのインフラです。年末年始休暇中だったので外出していましたが、報道を知りすぐに帰宅し出動に待機しました。行政による広域協定の取り決めに基づいて緊急的な作業発生もやむを得ない状況でした。幸い私たちの担当する地域である滋賀県下では深刻な被害は及びませんでしたが、自分の関わった設備や施設で何かあった時にはすぐに駆けつけなければ、という思いでした。

少し馴染みのないお仕事ではありますが、大崎設備工業では未経験者でも教育・研修する制度が整っています。そしてわからないことはあっても当然。まずはチャレンジしてみましょうという社風です。地域のインフラを機械器具の設置で支えるという業界に興味を持ってくれる人が一人でも多く見つかることを楽しみにしています。


所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。